利確と損切りが動作しない場合(ASKとBIDについて)

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TC-Panelをお使いの方から利確と損切りの設定通りに動作しないとの報告がありました。この記事ではTC-Panelがどのように利確と損切りを設定しているかを記載したいと思います。分かりやすい例として今流行のビットコインを例にとって説明したいと思います。

まずはBIDとASKの話からになります。

ASKとは

ASKとは買いの時の値段になります。MT4やMT5の取引きパネルでは右側のボタンに表示されている値段になります。

BIDとは

BIDとは売る時の値段になります。MT4やMT5の取引きパネルでは左側のボタンに表示されている値段になります。ローソク足の価格がBIDと同じだと考えてください。

スプレッドとは

スプレッドとはASK(買い値)とBID(売り値)の価格差になります。なのでASK-BIDで求めることができます。

ASKとBID

買いの時はASKの値段で買い、決済時(売る時)はBIDの値段で売ることになります。
売りの時はBIDの値段で売り、決済時(買う時)はASKの値段で買うことになります。
こちらは買いエントリーしたときの場合になります。買いエントリーするとASKの値段でポジションを持ちます。
利確はASK +(プラス)Take Profit(以降TP)
損切りはASK -(マイナス)ストップロス(以降SL) 
に設定されます。この時スプレッドはおよそ300pipsでした。

こちらは売りエントリーしたときの場合になります。売りエントリーするとBIDの値段でポジションを持ちます。
利確はBID -(マイナス)TP。
損切りはBID +(プラス)SL 。 
に設定されます。この時スプレッドはおよそ300pipsでした。
利確と損切りが動作しているか確認したのはこちらになります。

こちらの図のように正常に動作しているのが確認できます。
※スプレッドがほとんど変化ないときに検証しました。

それでは正常に動作していないように見えるときはどうなのでしょう?


まず考えられるのはスプレッドの影響かと思われます。
分かってもらうために極端な例ですがエントリー時にスプレッドが0、利確損切り設定時にスプレッドが300pipsあったとします。どうなるでしょうか?

買いの場合、TPはスプレッド分300pips上で設定されることとなり1300pipsで利確の設定となります。
SLも300pips上で設定されることとなり700pipsで損切りで設定されることになります。

反対に売りの場合は、TPはスプレッド分300pips上で設定されることとなり700pipsで利確の設定となります。SLも300pips上で設定されることとなり1300pipsで損切りで設定されることになります。

これはエントリー時、スプレッドが300pipsでその後スプレッドが500pipsや600pipsになったときにも同じようなことが起きると思ってください。

その他考えられる原因としては自動利確の設定がtrueになっていて自動に利確されている可能性があります。一度、”Enable Auto Take Profit (Global)”をfalseに設定してみてください

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