MT5用EA TC-ZoneRecovery その7 負けないトレードは実現できるのか?損切り編

B!

MT5用EA TC-ZoneRecovery

前回では、必要な証拠金について述べてきました。予想以上に必要な証拠金が必要なことが確認できました。

今回は、損切りについていろいろ検証してみたいと思います。
Goldのヘッジ取引しない設定なのですが、利確が22pipsに対して、損切りが400pipsになっております。
いわゆるコツコツドカンの状況になりやすい可能性があります。

初期導入の際に、100,000円を初期投資として始めた場合、たまたま運悪く2回連続で損切りのトレードになった場合、もし0.1ロットで取引いた場合、4000(ポイント)×14.58(ポイントバリュー)で、1回の損切りで58,320円失うことになり口座が破綻してしまいます。

このコツコツドカンの状況を改善できないか損切りをいろいろ検証していきたいと思います。

検証するにあたり、以下の検証結果を元に検証していきます。

2022.5.1-2022.10.31の半年 GOLD 5M
初期ロット0.1、資金$1000 ヘッジ無し
総利益 1930
取引数 160
プロフィットファクター
5.83
残高最大ドローダウン 15.18
証拠金最大ドローダウン 16.23
シュート勝率 100
ロング勝率 98.61
レポート

まずは固定のPipsでの損切りはどうなのでしょうか?

10pipsから100pipsまでで10pips毎の検証 結果

1番結果がよかった80pipsの結果

総利益 392
取引数 171
プロフィットファクター
1.23
残高最大ドローダウン 41.05
証拠金最大ドローダウン 47.05
シュート勝率 88.17
ロング勝率 87.18
レポート

MAのクロスで損切りした場合はどうでしょうか?

条件:買いポジション 価格が設定したMA以下になればポジションをクローズ
   売りポジション 価格が設定したMA以上になればポジションをクローズ

まずはどのあたりのMAの期間で利益がプラスになるのか確認してみます。 

MAの期間、10から100の間で期間を10づつ足して確認してみます。結果

50MA以上のクロスで利益がプラスになるのが確認できたので50から100の間で期間を5づつ足して確認してみます。結果

期間60から90の間でMAの種類を加えて検証してみます。結果

ポイントこの作業はなにをしているのかというと検証数を減らすことをしています。
細かく検証することは可能になりますが、検証数が増える=イコール 検証時間がとても掛かるということになります。

SMA(単純移動平均線)で期間90日が1位になりましたのでこれで結果を見てみましょう。

 

総利益 336
取引数 194
プロフィットファクター
1.21
残高最大ドローダウン 22.94
証拠金最大ドローダウン 24.18
シュート勝率 71.15
ロング勝率 74.44
レポート
参考SMA(単純移動平均線)で期間20日で損切りした場合
総利益 -313
取引数 193
プロフィットファクター
0.82
残高最大ドローダウン 51.92
証拠金最大ドローダウン 53.05
シュート勝率 52.43
ロング勝率 55.56
レポート
※ちなみに時間足を変更しても試してみましたがいい結果は得られませんでした。

パラボリック SARで損切りした場合はどうでしょうか?

パラボリックSARとは、チャート上にSARと名付けられた点を表示させるタイプのインジケーターです。

「パラボリック」を翻訳すると、放物線という意味がでてきますが、パラボリックではまさにチャートの価格の上下に放物線上にSARを描画するインジケーターです。

ちなみに、チャートソフトによってはSARの部分が省略され、パラボリックの名称で登録されている場合もあります。

SARは上昇トレンドのときは価格の下に表示され、下降トレンドのときは価格の上に表示されます。このため、SARの表示されている位置を見れば、一目でトレンドの状況を把握することができます。

パラボリック SARとは?

条件:買いポジション チャートの上にSARが表示されたらポジションをクローズ
   売りポジション チャートの下にSARが表示されたらポジションをクローズ

上記の条件で1分足から1時間足で確認してみました。結果

30分足での結果が1位になりましたのでこれで結果を見てみましょう。

総利益 685
取引数 183
プロフィットファクター
1.57
残高最大ドローダウン 14.15
証拠金最大ドローダウン 15.06
シュート勝率 73.74
ロング勝率 77.38
レポート

スパンモデルの雲の切り替えで損切りした場合はどうでしょうか?

スパンモデルとは【現在の価格】に注目し、一目均衡表をアレンジしたインジケーターです。

スパンモデルとは?

条件:買いポジション 先行スパン1 < 先行スパン2 と価格 < 先行スパン2 でポジションをクローズ
   売りポジション 先行スパン1 > 先行スパン2と価格 > 先行スパン1 でポジションをクローズ

上記の条件で1分足から1時間足で確認してみました。結果

6分足での結果が1位になりましたのでこれで結果を見てみましょう。

総利益 552
取引数 190
プロフィットファクター
1.34
残高最大ドローダウン 28.99
証拠金最大ドローダウン 29.69
シュート勝率 80.58
ロング勝率 80.46
レポート

 

以下まとめ

2022.5.1-2022.10.31の半年 GOLD 5M        
初期ロット0.1、資金$1000 ベース 固定 MA SAR SPAN
総利益 1930 392 336 685 552
取引数 160 171 194 183 190
プロフィットファクター
5.83 1.23 1.21 1.57 1.34
残高最大ドローダウン 15.18 41.05 22.94 14.15 28.99
証拠金最大ドローダウン 16.23 47.05 24.18 15.06 29.69
シュート勝率 100 88.17 71.15 73.74 80.58
ロング勝率 98.61 87.18 74.44 77.38 80.46
レポート レポート レポート レポート レポート
サマリー

いろいろ検証してみましたがベースを超える収益を得ることは出来ませんでした。
一筋縄では行かないようです。今後もなにかアイディアがあれば検証していきたいと考えております。

次回はエントリーされない現象が確認できたので確認していきたいと考えております。

 

最新の記事はこちらから